皆様、ごきげんよう。
いえ、こんにちは。
初夏の様な春、いかがお過ごしですか?
さて、このブログのライターであるひかちゅーさん(@taiwan_hikachu)は、トータル1年間台湾中原大学で中国語を学び、台湾人彼氏(元)と約2年間同棲し台湾華語スキルを吸い取って来ました。
そう、わたしの中国語学習人生はほぼ台湾で過ごしていますが、先日次のステップのため日本で中国政府中国語検定試験、通称「HSK」を受験して来ました。
台湾中国語と大陸中国語(北京語)は同じ中国語と分類されていますが、違いが多々あります。
違いを大きく言うと以下3つです。
・発音
・簡體字、繁體字
・単語
台湾では台湾中国語検定、通称TOCFLも受験しました。
今回は台湾で中国語を学んだ者が中国政府中国語検定を受験した感想や結果をまとめます。
中国語政府中国語検定「HSK」とは?受験するメリットは?
日本、中国、台湾、中国語検定にはそれぞれの国や団体で主催するものがあり、試験内容やレベル、用途が異なります。
中国語政府が推奨する”HSK”はどのような試験なのでしょうか?
HSK概要
HSKとは中国政府が公認し、日本で例えると文部科学省クラスの組織が主催をしている中国の中国語検定です。
HSKは中国語検定の中で最も受験者が多い中国語検定と言われており、118ヵ国で受験されているグローバルな資格です。
中国の大学に入学したい場合や中国で就職したい場合は、HSKが必要となり、近年日本企業でもHSKで中国語レベルを測られる場合が増えてきました。
HSKには筆記試験と口頭(会話)試験の2種類が用意されています。大学入学や企業で用いられるのは主に筆記試験です。
HSK試験筆記試験内容
HSK筆記試験には1~6級があり、数字が増えるほどレベルが高くなります。
HSK1~2級はリスニングと読解のみ。
HSK3級~6級は作文が加わります。
HSK3~6級の試験はリスニング、読解、作文が時間ごとに区切られています。例えば今回わたしが受験したHSK5級は、
・リスニング=30分
・読解=45分
・作文=40分
時間が区切られており、1つの項目が終わる度にアナウンスが入ります。リスニングが終わるとアナウンスが入り読解が始まり、リスニングで書いた解答を変更する事が出来ません。読解が終わると同じようにアナウンスが入り作文が始まり、読解の解答を訂正する事や見直す事が禁止されます。
HSKはリスニングと読解はマークシートの選択問題、作文は解答用紙の裏に作文用の解答欄が用意されており、筆記です。
HSKの難点は作文
HSKの難点や他の中国語試験と異なるのは「作文」です。中国大学入学に必要なHSK5級の作文は2問あります。
1.単語が与えられ、その単語を使って80字程度の中国語文を作る。
2.写真が与えられ、80字程度で写真に関する中国語文を作る。
1では単語が5つほど与えられ80字程度の文章を作ります(例:精彩,壞話,道歉など)。2では写真から読み取れる事を文章にします(例:男女が手を叩いている写真など)。
作文を書くためには、語彙力、文法、発想力が必要となります。
作文は簡體字、繁體字どちらを使用しても良いのですが統一しなければなりません。
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台湾華語学習者がHSKを受けた感想は?
では、実際にわたしがHSKを受験した感想を紹介します。わたしが今回受験をしたのはHSK5級です。やはりTOCFLとは違いで非常に困難でした。
台湾華語学習者がHSKを受験し困難だと感じる点は、やはり「簡體字」です。
リスニングの選択肢、読解の単語たち、繁體字なら知っている単語が直ぐには理解出来ず、時間がかかりました。文脈でなんとなく理解出来たものの、とにかく時間がかかりました。
リスニングの発音は、HSKは北京語なだけあって舌巻きの発音が多く、語尾の「er」で北京を感じました。聞き取りにくくは無かったため問題はありませんでした。
作文は簡體字、繁體字どちらを使用しても良いので然程問題は有りませんが、HSKのために中途半端に簡體字を勉強すると混乱してしまい逆効果でした。作文で大切な事は簡體字、繁體字を混ぜない事、どちらかで統一をすることです。
簡體字、繁體字、日本の漢字、これら3種類を混ぜないように作文を書く事は非常に非常に困難でした。
HSK5級のリスニングと読解はTOCFL=B2所持者で簡體字が分からなくてもやや時間はかかりましたが満足出来る程度に解く事が出来ました。
台湾中国語検定TOCFL受験記☞
結果は1ヶ月後…
HSKの結果は試験から1ヶ月後にインターネット上で確認する事が出来ます。そして2ヶ月後の自宅に郵送されてくるようなので待ちきれません。
台湾中国語検定TOCFLは、PCで試験を受け、その場で合否とスコアが伝えられました。
HSKは1ヶ月待たされるので意識していないと忘れ去りそうです。作文がある分、採点に時間が掛かりそうですね。大人しく待ちます。
今回は作文がズタボロだったのでやや焦りを感じています。受験料7千円+交通費が紙切れにならない事を祈ります。(拜托,拜托,拜托啊啊啊啊)
HSKを受験して何に役立てるの?
台湾華語学習者がなぜHSKを受験するのでしょうか?
HSKを受験する利点としてやはり認知度が高い事です。台湾中国語検定TOCFLは経験上台湾でしか知られていません。
ですがHSKは近年日本企業や大学にも徐々に広まりつつあります。
そもそも台湾で中国語を話されていると知らない日本人や外国人が多く居ます。台湾は何語なの?、台湾で中国語が勉強できるの?と聞かれた経験がありませんか?わたしは頻繁に聞かれます。(台湾旅行者は増えているのに台湾について知らない人大杉ワロタ)
そして何より中国の大学に入学したい人、編入したい人は必須です。
中国の大学には外国人専用のクラスが存在し、HSKを持っていれば早く卒業出来る学科もあります。編入も可能です。
わたしは短大卒なので中国又は台湾の大学に編入したいと考えており、HSKを受験しました。
わたしは今後2年間中国語留学をしたいと考えており、どうせ留学をするなら学位を取得した方が役立つのではと考えています。そのため編入出来る大学を模索中です。
「中国語」を学んで何がしたいのか?
わたしの中でそれはハッキリと見つけていませんが、現地で中国語を学び、現地の様子をSNS等で伝えたいという思いはハッキリとしています。
中国語を話せる自分になりたい、今はただそれだけですね。
HSKの結果が確認出来たら追記で結果を丸々公開します。
それでは中国語学習者の皆様、
わたしと共に楽しみましょう!
HSK公式サイト
おすすめぇえええええええええええ